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債券の発行条件等

債券の発行条件

銀行からお金を借りる場合も、債券を発行して多くの投資家からお金を借りる場合も、必ず取り決めておかなければならないことがあります。このような事項を銀行からお金を借りる際の用語と比較してみると、次のようになります。

銀行融資と債券発行
銀行 債券
お金を借りる人 発行体
借りるお金の額 発行額
借入の日 発行日
返済の最終期日 償還日(満期日)
お金を借りている期間 年限(期限)
支払う利息の率 利率(クーポン・レート)
利息を支払う期日 利払日

債券の投資価値は、基本的に「利率」、「償還までの年限」、「発行価格(発行後は購入価格)」で決まります。債券の発行体からみれば、債券の利率は発行日から償還日までの長期債務としての負担度合いを表すものです。そのため、まず年限と利率が決められます。そして、そのときの金利水準(債券市場の実勢)に応じて発行価格が決められます。このようなことから、債券の発行価格は、償還価格と必ずしも同じではありません。

額面

従来、額面とは、債券の券面上に記載されている金額のことをいいましたが、大半の債券がペーパーレス化された現在においては、発行体等から投資家に交付される書面等に記載される「各債券の金額」として定められる金額、言い換えると、債券の保有者が、通常、償還時に受け取る金額のことといえます。

額面

各債券には、最低額面金額というものが定められており、債券の取引は、この最低額面金額の整数倍で行われます。なお、最低額面金額は、たとえば10年長期国債や中期国債などは5万円、個人向け国債は1万円、15年変動利付国債は10万円、国庫短期証券は1,000万円といったように債券の種類によって異なっています。

単価

債券の価格を意味する「単価」は、額面100円当たりいくらと表示されます。債券の単価は、新発債であっても既発債であっても、100円ちょうどとは限らず、たとえば98円50銭とか101円20銭といった価格になったりします。単価が100円の場合をパー、100円未満の場合をアンダーパー、100円より高い場合をオーバーパーといいます。アンダーパーもしくはオーバーパーで買っても、原則として償還は100円となります。

単価

なお、アンダーパーで買ったときの購入単価と償還価格(100円)との差額を償還差益、オーバーパーで買ったときの購入単価と償還価格(100円)との差額を償還差損といいます。

利率

利率とは、利付債において、額面に対して1年間に支払われる利子(利息)の割合のことで、通常、パーセント表示されます。

利率

利付債の保有者は、利率にもとづいて利子を受け取ります。わが国の債券の利子は、1年分を2回に分けて、半年ごとに支払われるのが一般的です。
なお、債券の券面が発行されていたときには、その券面に「利札(クーポン)」というものが付いていて、利払日ごとに、該当する利札を切り取って、その利札と引き換えに利子の支払いがされていました。そのため、利率のことを「クーポン・レート」ということもあります。

利払日

利付債の場合、あらかじめ決められた日に、定期的に利子が支払われますが、この利子が支払われる日を利払日といいます。通常は、毎年「○月○日」と「○月○日」いった表示がされますが、年2回とは限らず、年1回利払いの債券や四半期(年4回)ごとあるいは毎月(年12回)利払いがある債券もあります。

償還日

償還日とは、償還金と最後の利子が支払われる日のことです。通常は、額面金額100円に対して100円の償還金が支払われます。なお、債券の発行日から償還期限までを期間または年限といいます(既発債の場合、残存年数といいます)。


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